STAP細胞論文の不自然データ、Oさんが悪いのか、Oさんだけが悪いのか (その2)
「Oさんだけが悪いのか?」という問いについては、即座に
No! と言えます。
むしろOさんは、コマのひとつにすぎなかったのではないか、とも思えます。
もちろん、調査途中ですから、まだまだわからないことだらけですけれども。
ここから先は、私の偏見が入っていることをお断りしておきます。
1)Vacanti教授については、あの耳ネズミ以来、「鬼面、人を驚かす」タイプの人と
思っています。耳ネズミには、大して研究上の意味はなく、世間に対する広告塔として作られたわけですが、なんと趣味の悪い広告塔かと思いました。
2) Oさんの理研での記者会見後も、サルで研究進行中だとか、ヒトの細胞で早くも成功したかのようなプレス・リリースを行ったとも報道されています。
サルで実験 ハーバード大、脊髄損傷を治療
人で初のSTAP細胞か ハーバード大が写真公表 変化する能力を確認中
学術雑誌よりもプレスに先に発表というのは、常温核融合事件でもありました。
以上の2つから、私はV教授については、あまり印象がよろしくないです。
Oさんが、かつてのラッカー研事件のスペクターのようであってほしくはない、と願っていますが・・・。スペクター事件は、私が科学の世界においてデータねつ造という不祥事があるのだ、ということを初めて知った事件なので、大変印象深いです。
当時の指導教官に「あんまりデータ早く、早く」とせっついたら、スペクターのように捏造してやるぞ、とまで思った(ウソ)くらいでした。あ、でも、捏造にもある程度、腕が必要なので、私にはそれも難しかったと思いますが。
今回、捏造があったとしたら、もちろん悪いことですが、ミスだとしたら、ひどいミスです。
Oさんのミスを見逃した共同研究者の肉声が聞きたいです。
PS
産経のニュースを強調するために書いた記事ではないのですが、文字のポイントを変えられないんです。あしからず。