ああ、真っ黒なSTAP細胞

 

 STAP細胞の共同研究者の一人である若山氏が論文取り下げを提案していることが報道されました。

 

 不自然なデータ発覚当初は、小保方さんに同情していました。バカンティ氏、大和氏、笹井氏らギラギラしたおじさんたちから業績を早く出すようせっつかれ、あせってミスしてしまったんだな、と。
 しかし、ここへ来て、博論から画像データを使いまわしとは。これはもう、かつてラッカー研のスペクターが(リン酸化カスケードの研究)かかっていたのと同じ「不治の病」に小保方さんもかかっていたとみなさざるをえません。

(不治の病:捏造を繰り返すという病気 福岡伸一『世界は分けてもわからない』講談社現代新書参照)
 若山氏が、共同研究者に加わっていたことをせめて幸いだったと言わなくてはならないでしょう。耳ネズミのバカンティ氏のところとか、女子医大の大和氏のところとかで、小保方さんの受けたトレーニングは、どんなだったのでしょうか? 

 

 ひょっとしたら、小保方氏は、捏造とまではいかなくてもそれに近い捏造すれすれのやり方を所属した研究室で学んだ、ということはないのでしょうか?

つくづく若い頃、トレーニングを受ける研究室って、本当に大切だな、と思います。

 もちろん、院生をコマネズミか働き蜂のようにこき使い、院生のアイデアや独創性を殺してしまう研究室もダメですが、真っ先に研究者の倫理を学ばせるという習慣のない研究室も

ダメです。